
2026年5月20日、Club IFAでは、会員同士の交流と知見の深化を目的としたIFA向け勉強会を開催しました。
今回は、株式会社ブロードエンタープライズ 代表取締役社長の中西良祐氏を講師にお迎えし、創業から上場に至るまでの歩みや、上場企業オーナーの資産運用、経営者がIFAやアドバイザーに求める役割についてご講演いただきました。
当日は会場23名、オンライン106名の合計133名にご参加いただき、経営者との関係構築や提案を考えるうえで、実務的な学びの多い機会となりました。
開催概要
| 開催日 | 2026年5月20日(水) |
|---|---|
| テーマ | 上場企業オーナーの資産運用の実態と、経営者がIFAに求める役割 |
| 登壇者 | 株式会社ブロードエンタープライズ 代表取締役社長 中西 良祐 氏 |
| 開催形式 | 会場・オンライン |
| 参加者 | 約133名 |
仕組み化から始まった独自のビジネスモデル
講演では、中西氏が賃貸マンション向けの無料インターネットサービスを中心に事業を拡大されてきた経緯についてお話しいただきました。
創業当初は、初期費用を抑えた料金モデルを実現するため、契約や債権の仕組みを工夫し、独自のファイナンスモデルを構築されたとのことです。
その後、IoTインターホンやリノベーション領域へも事業を拡大し、2021年のIPOに至るまでの経験が共有されました。
連続する困難を乗り越えた営業と経営
教材販売会社での営業経験や、年間休日がほとんどない厳しい環境で培われた営業観についても紹介されました。
講演では、「相手視点で考えること」「商品ではなく人で選ばれること」といった考え方が語られ、単なる営業手法ではなく、顧客との信頼関係を築く姿勢の重要性が示されました。
また、事業を長期的に成長させるためには、短期的な結果だけでなく、継続性と再現性のある仕組みを構築することが欠かせないというお話もありました。
経営者が求めるIFA・アドバイザー像
講演後半では、経営者が本当に求めるIFAやアドバイザーの役割について解説いただきました。
中西氏は、商品提案の力だけでなく、人間関係の構築や顧客への深い理解、経営者の立場や感情に寄り添う姿勢が重要であると説明されました。
経営者にとって資産運用は、単に金融商品を選ぶことではなく、会社経営、事業承継、家族、将来のライフプランなど、さまざまな要素と結びついています。
そのため、表面的な提案にとどまらず、経営者の課題や価値観を理解したうえで、長期的に伴走する姿勢が求められます。
上場企業オーナーの資産運用で求められる視点
上場企業オーナーの資産運用では、保有株式の価値変動や流動性、事業との関係、税務、相続、事業承継など、一般的な個人の資産運用とは異なる論点があります。
こうした複雑な課題に対応するためには、金融商品の知識だけでなく、経営や税務、法務なども含めて全体を捉える視点が必要です。
IFAには、専門家との連携も含め、経営者が抱える課題を整理し、必要な情報や選択肢を提供する役割が期待されていることが共有されました。


セミナーのポイント
独自の仕組みで事業を成長させる
価格競争に陥るのではなく、契約や資金調達を含めた独自の仕組みを構築し、継続的に成長できるビジネスモデルを設計する。
商品よりも「人」で選ばれる
提案内容だけでなく、相手の立場を理解し、信頼される関係を築くことが、長期的な取引や紹介につながる。
経営者の全体像を理解する
資産運用だけを切り離して考えず、会社経営、事業承継、家族、将来設計などを含め、経営者の課題を総合的に捉える。
学びと交流の深まる機会に
参加者からは、「経営者が求めるアドバイザー像を直接聞くことができた」「富裕層や経営者へのアプローチを見直すきっかけになった」「実務にすぐ活かせる内容だった」といった声が寄せられました。
経営者本人の視点から、IFAやアドバイザーに期待する役割を聞くことで、日頃の提案や顧客対応をあらためて考える機会となりました。
まとめ
今回の勉強会では、独自のビジネスモデルを構築し、事業を成長させてきた経営者の経験を通じて、信頼関係の築き方や、経営者に対する提案で求められる視点が共有されました。
商品や運用手法だけでなく、経営者の背景や価値観、事業上の課題まで理解し、長期的に伴走することが、IFAに求められる重要な役割です。
Club IFAでは今後も、IFAの皆さまの提案力向上とネットワーク形成を目的に、さまざまなテーマのセミナーやイベントを継続的に開催してまいります。
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